QRコードは誰のもの?

少し用事があって特許電子図書館で関連で調べ物をしている時に、ちょっと驚きの発見があったのでお知らせを。
「QRコード」の商標権者は複数いる
QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標であるというのは、みなさんも存知のとおりかと思います。
しかし正確にはデンソーウェーブが商標の効力を有しているのは、機械器具を中心とした主に工業の分野のみである事をご存知でした?(第4075066号)
そして、一般的によく雑誌などで私達が目にする紙媒体や各種情報提供についての分野においては、全く別の方が権利を有しております
なんでそんな事に?
商標というのは出願の際に、役務といってどのような商品またはサービスの範囲で権利を保護してほしいのかを指定する必要があります。
おそらくデンソーウェーブも、これほどまでに利用範囲が広がると予測していなかったのか、当初のQRコード開発範囲であった「工場の製品管理」という目的に限定して出願されたように思われます。
では、他の役務については…?


実は、このQRコードですが商標の登録状況を調べてみると、デンソーウェーブ以外にも複数の登録がなされております。
ちょっとおもしろいのは株式会社メリーチョコレートです。(これは出願中です。商標出願2005-000476)
菓子及びパン」の分野において、QRコードという名称について出願がなされております。
そういえば今年のバレンタインデーの時期にこんなニュースリリースがありましたよね。
QRコード付きチョコレート、日本コムシスとメリーチョコが共同開発
なるほど。やる気ですね(^^ゞ
頑張れぇ~
「QRコード」名称の利用に危機が!?
そして、「ちょっとこの登録はエエんやろか?」という登録を一つ発見!
ある個人の方(Hさんとしておきます)が「QRコード」という名称を、2004年9月17日に商標出願して、2005年7月29日に見事登録されております。(第4882830号)
そしてこの効力は、2015年まで存続させる事が可能なんです!
問題なのは、役務と呼ばれる効力の範囲で、紙媒体、広告、情報の提供、金融・不動産、電機通信や放送、交通機関など、かなり広範囲の分野において登録しています。
つまり、今まではQRコードの名前を使う場合は、あまり何事も考えずに「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」と記述していたのですが、実は間違いで今後は「QRコードはHさんの登録商標です」と記述しなくてはいけない!?
もし、HさんがQRコードの名称を独占的に使うことを主張すると、現在携帯電話を中心に利用が広まっているほとんどの利用は商標権の侵害にあたるんじゃないでしょうか。
いやぁ~恐ろしいですね~。
私の場合は「QRコードのQRy」なんていってサイト名にまで利用してますからね。
おそらくこのHさんが出願された2004年9月時点では、かなり「QRコード」というのは周知されてましたので、独占的な権利の主張には議論があるとは思いますが、実際に特許庁によって登録が行われているというのが現実です。
さぁ、どうする?
さて、ご自分のブログで「QRコード」という名称を表示しているあたなはこの商標権に対してどう対応します?
 ・「QRコード」ではなく「2次元コード」という名称に切り替える
 ・「そんな理不尽な話があるか!」とこの商標の無効審判を起こす!
 ・どーでもいい事なんで無視しちゃう。
さぁDoCoMoさん、KDDIさん、SHARPさん、どうされます?
QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
QRコードはHさんの登録商標です。

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コメント&トラックバック ありがとうございます(4 件)

  1. Bambi より:

    お久しぶりです。
    お家の引越しが片付かずなかなか来訪、更新できませんでした。
    特許電子図書館、何気に長居しちゃいますよね。
    前にウチも○ocomo系のサービスで
    「特許は当社にあります。
    サービス使用には○○円の支払いを命じます」
    的な怪文書が送りつけられてビックリしました。
    調べたら、その会社○ocomoはじめ各社から訴えられえてたw
    「審決取消訴訟判決」のページに載ってました。
    個人的にはどーでもいいんですけどねぇ。
    商売になるとなかなか面倒ですわね(^_^;)

  2. ドンQ より:

    >Bambiさん
    いらっしゃいませm(_ _)m
    そうなんですよねー。特許電子図書館って、いつも新発見があったりします。
    ちょっと出願者に失礼なため、ここでは書けないのですが「これは発明じゃないでしょー(^^;」ってのも、かなりありますよね。

  3. Quadratic Residue より:

    QR Codesという用語は
    符号(Codes)を研究している人たちの間で
    1970年代から用いられていました。

    http://en.wikipedia.org/wiki/Quadratic_residue_code

    昔からある名称であり
    同一もしくは近い分野の対象を
    商標登録してしまうことに
    疑問を感じる人も多いのでは
    ないでしょうか。

  4. ドンQ より:

    >Quadratic Residueさま
    「Quick Response」以外のQRも存在したのは初耳でした。
    ご紹介頂いたページの中身は…
    さっぱり分かりませんでした^^;

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